日本銀行と政策金利について
0.はじめに
自分が勉強した事のアウトプット
知識の定着と読み直し用
目次
1.日本銀行の存在意義(目的)
以下の二つの状態を保ち続けるために存在
1. 「物価の安定」(言い換えると、貨幣の価値の安定)
2. 「金融システムの安定」
※株価を上げるためなどに存在しているわけではないことに注意
日本銀行は物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資するため、通貨および金融の調節を行う。
この調節を行うことを金融政策という。
2.政策金利とは
日本銀行が金融政策を実施するために、金融市場調節の基準とする金利のこと。
政策金利=「公定歩合」や「無担保コール翌日物」ではない(厳密には)。
歴史的に政策金利として「公定歩合」や「無担保コール翌日物に適応される金利」が使われていただけ。(政策金利は無担保コール翌日物に適応される金利だと記載しているネット記事をよく見る。)
3.公定歩合とは
日本銀行が民間の金融機関に、お金を貸し出す際に利用していた基準金利のこと。
2006年に「基準割引率および基準貸付利率」と名称が変更された。
「補完貸付制度」(金融機関からの申し出により日銀が資金を貸出しする制度)の適用金利となっている。
保管貸付制度について
日銀から1日期限で金を借りられる制度と思えば良い。
規制金利時代には、預金金利等の各種の金利が「公定歩合」に連動していたため、「公定歩合」が変更されると、こうした金利も一斉に変更される仕組みになっていた。そのため「公定歩合」は政策金利の対象となっていた。
1994年に金利自由化が完了し「公定歩合」と預金金利との直接的な連動性はなくなり、銀行は資金調達をコール市場で行うようになった。(コール市場の方が公定歩合より金利が低いため)
4. 無担保コール翌日物とは
金融機関同士が「今日借りて、明日返す」といったような1日で満期を迎える超短期の資金調達や資金供給を、無担保で行う取引のこと。
各銀行がコール市場で資金調達を行うことから、日銀の政策金利も無担保コール翌日物がターゲットになった。
5. 今の政策金利は何か(2021年3月現在)
2021年3月時点では、政策金利残高への適応金利が政策金利となっている。
政策金利残高への適応金利についてはここがわかりやすかった(丸投げ)
マイナス金利も関係する日銀当座預金とは?この仕組みをわかりやすく | あおりんごの経済と金融