高圧ガス甲種機械(検定有)勉強方法(学識)
目次
- 高圧ガス甲種機械(検定有)の勉強方法について
- 高圧ガス甲種機械(検定有)勉強方法(保安)
- 高圧ガス甲種機械(検定有)勉強方法(学識)(イマココ)
使用した教材
- 高圧ガス保安技術
- 過去問題集
- よくわかる計算問題の解き方 高圧ガス甲種資格者への近道(甲種近道)
- Youtubeの動画(みなみちゃんねる)
甲種近道はほぼ公式を確認するためだけに使用。送料込みで約3,000円するが、その価値は十分あると思っている。 検定問題は甲種近道の問題より、難易度が低いため、甲種近道の問題を頑張ると自分自身のためにはなるが、検定試験基準で見るとオーバーになる可能性が高い。
勉強方法
※以下「過去問で」との表現は、「平成27年分~令和3年分」の学識検定問題を表す。
問1(熱力学)
熱力学第一法則(カルノーサイクル)・気体のモル計算が出る。
気体のモル計算は、平成27年、令和3年に出題、それ以外は熱力学系が出題。
過去問の中で、検定が熱力学第二法則までを問う事はなかった。(R4年の検定で1問出題)
下記動画で関連動画を漁ったり、甲種近道の1章(前半)と2章を読んだ後に過去問に取り組むとよい。
1章の後半(実存気体の性質以降)は読む必要はない。
問2(流体)
流体または熱交換についての問題が出ると言われているが、過去7年分は全て流体が出ていた。 いい加減な事は言えないので、熱交換が出る可能性がないとは言い切れないが、私は熱交換の対策を一切しなかった。
過去問では、水槽から流出する水の速度を求めるとか、ピトー管を用いた流速の測定問題だとかが出ることは少ない。1回あったかレベル。
令和4年の検定は計算問題の比率が従前より下がり、過去問の様にファニングの式等の公式丸覚えの穴埋めもなく、「非圧縮」「定常流れ」等用語を書かせる傾向が強かった。
そのため私は出来が芳しくなかった。
甲種近道のテキスト「5章 流動」で公式等を確認しながら、過去問を全てやるとよい。
甲種近道の例題や演習問題をやる必要はない。
高圧ガス保安技術のテキストで、流体に関連する用語は過去問に出ていなくとも理解するとよい。(ビンガム流体や乱流境界層等)
問3(材料力学)
過去問では以下の問題が周期的に出題されていた。厚肉円筒胴や球形胴の問題は存在すらしていない。
これを見ると、令和5年は熱膨張関連が出るかもしれない...。
- 熱膨張(H29,R2)
- 薄肉円筒(H27,H30,R3)
- 丸棒・空中丸棒(H28,R1,R4)
※括弧内は出題年
講習では、丸棒・空中丸棒の公式解説に時間を割き、それ以外をほぼ全て飛ばしていたため、 丸棒・空中丸棒問題の出題が確定していたようなものだった。
甲種近道の3章で公式をチェックし、過去問を解くのがよい。
R3(1)では円周応力と軸応力の導出問題が出たが、(2)(3)は(1)の出来に関係なく、公式で回答できる。
講習中に「導出がでるかも~」というお達しがあればやるレベルでいいと感じている。
問4(金属・腐食)
金属・腐食に関する知識が問われる。
講習ではマーカーを引く箇所がそれなりの数出るが、今年の検定はその箇所から大体が出題された。
過去問の傾向と異なる知識問題が多く出たため、私は撃沈した。
問4に関する過去問は全てやった方がいい事はもちろんだが、
講習で重点的に解説している所や「大切」と表現した部分については、それなりに数はあるのだが、よく読み込んだ方がよい。
過去問のみの対策では私と同じように痛い目を見ると思う。
問5(ポンプ・圧縮機の効率等)
ポンプの揚程や効率、圧縮機の動力や効率を求める問題が出る。
私の場合は、講習中に断熱圧縮の理論圧縮動力は大切と言っており、出る問題の予測ができたので、圧縮機関連の問題を重点的に対策した。
ただ心配なのでポンプの揚程や効率も対策した。
講習中に大切と言われた公式等があれば、それに対応する過去問をやるのが良い。
ポンプの効率は、軸動力 = ポンプがした仕事(pqgh) ÷ ポンプ効率(η)
圧縮機の動力・効率に関しては、圧縮機の断熱・等温の理論圧縮動力を覚えれば太刀打ちできると思う。
ポンプの揚程問題 R2(2)等の対策としては甲種近道の公式を覚える他、以下の動画を見ると理解が進むと思う。
試験関係雑記
- 小数点繰り上げルールや記述時のルール等はない。
⇒私はレイノルズ数さえも少数含め記載したが、、、これは、、、いらないだろう。 - 記述となると、計算式を淡々と記載するだけでなく、「断熱圧縮のため、-dU=dW となるから~」等と説明記載も必要になるため予想以上に時間がとられることに注意。(私は試験時間を全て使った。)
- 説明記載は採点者に「自分は理解しながら問題を解いてますよ~」とアピールしながら解くと良いし、そうしながら解いてほしいと思う。
- 計算が間違っていても、方針があっていれば途中点がもらえるかもしれない...。
反省
- 問題文を読み間違え、誤回答したこと
- 過去問を信仰し、高圧ガスのテキスト読込を怠った事